市役所によって対応が分かれる本人情報の開示(市民税の課税状況の開示)

昨日、義母が遊びに来てくれました~。

私としては、義母が遊びに来てくれると・・・義母が子供達と一緒に遊んでくれるため助かります。

本当にありがたいです。

そこで、少し仕事がはかどったので、時間ができお客様の農園の収穫のお手伝いに行きました。

お客様のお仕事の理解のためには、現場に潜入するのが一番。

今回も、学ぶところが多かったです。

 

(もう少し、時間ができたので、久しぶりにチーズケーキを焼いてみました。)

 

さて、本題です。

 

Q:所得税の確定申告書を修正するための基礎情報を集めています。

 市民税の課税状況について市役所の窓口に行ったら、何でも教えてもらえるものでしょうか?

 私は税理士事務所の職員で、本人から委任状をもらっていることを前提とします。

 

A:市役所によって、かなり対応が異なります。

 対応が良い市役所では「こちらへどうぞう!委任状を確認させてください。では、システムデータを出力してきますので少々お待ちください~。」と料金も取らずに、熱心に30分くらいかけて課税状況を説明してくれることもあります。

 ただただ感謝です。

 

 しかし、対応が悪い市役所では「あー、それなら課税所得証明書をお取りください。そしたら、すぐに分かりますよ~。」と何も教えてくれないこともあります。

 こんな時は、怒りをこらえながら帰りの電車に乗らなくてはなりません。

 

 比率的には、良:悪=8:2くらいの割合でしょうか。

 

 市役所によっては、年金や給与の源泉徴収票まで閲覧させてくれる場合もあります。

 「この所得のこの部分を詳しく知りたいのですが・・・」と質問してみると良いでしょう。

 保険金の支払調書を閲覧させてくれる市役所もあります。

 (個人情報開示請求をせずとも積極的に見せてくれるケースもあります。)

 

 さらに、市民税の課税の根拠が、

「源泉徴収票ベースに賦課されたものなのか」

「確定申告書ベースで賦課されたものなのか」

「市民税申告書ベースで賦課されたものなのか」も教えてもらえることが多いです。

 これは、更正の請求になるのか、確定申告書の提出になるのか、明確になり本当に助かります。

 

 ただ、残念ながら、対応の良し悪しは、市役所次第です。

 経験的に、政令指定都市は一様に丁寧です。

 また、比較的、みんなが住みたがるような住宅街がある市役所は丁寧です。

 一方で、地方の人口が少ない市の市役所は、丁寧でないところが多く、中には、一方的に情報開示を拒否されることもあります。(個人情報の開示請求さえも知らないこともあります。)

 

 私は、まず、事前にTELにて市役所の開示方針をヒアリング、開示方針に合わせて、調査方針を定めて、お客様から取得する委任状の種類を変更しています。

 

 この事前調査電話の段階で、市役所の担当者と口論になることもしばしばで、口論になりそうになったら、電話をすぐに切り、窓口まで行ってみるようにしています。

 人間、直接会って話をすると案外、全く違った答えが出ることもあります。

 

 もし、お役に立てば、ご参考ください。

 

執筆:公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田 充弘