リスクに備える

 最近、私の住む地区では立て続けに火事が起き、消防団の出動が続いています。

 炎天下の消火活動は辛いですが、火事にみまわれた方のお気持ちを考えると一生懸命消さなくては・・・と思い仕事を置いて出動します。

 

 さて、今回はリスクについて書きたいと思います。

 火事・風水害・地震等の天災や、情報漏洩・製品の瑕疵による損害賠償・従業員の就労中の怪我や病気等、リスクは様々ですが、事業を始めるにあたっては、リスクを管理・軽減し、受容できる程度までコントロールしていくことが求められます。

 

 まずは、リスクをリストアップすることをお勧めします。(今回は、天災を中心に記載させてください。)

 天災については、ぜひ、一度はハザードマップをご覧ください。

 (これは、自宅を建てる時も同様です。建てる前であれば、そもそもリスクの少ないエリアを選ぶことも可能です。)

 浸水が予想されるエリアや、地震で大きく揺れる可能性のあるエリアに該当する場合は、新築ならば計画の見直し、既存店舗の場合は移転や災害にあった際に事業を再開するための仮事務所の設置計画の立案等、事前に備えをしておきましょう。

 

 そして、保険への加入もお忘れなく。

 保険に加入する場合には、過不足なく加入することが大切です。

 損害保険代理店様にお勧めされる内容を鵜呑みにするのではなく、事前にリストアップしたリスクに照らして、必要のない部分は削り、必要な部分は追加して保険に加入しましょう。保険会社様の提案資料は分かりやすく書いてありますので、一生懸命に見れば内容は理解できるようになっています。

 もし、保険の内容が分からない場合には当事務所にご相談ください。

 場合によっては、保険料が大幅に変わってくるケースもあります。

 

 近年は、「災害が発生しても、すぐに事業活動が再開できる体制を整えておくこと」が企業活動に求められています。

 ぜひ一度、時間を取って、災害への備えをご検討いただけましたらと思います。

 

執筆:公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田充弘