時間を支配する~会計ソフトで時間を管理すると経営が見えてくる。当事務所の顧問契約は1件当たり月25時間かかる?~

 昨日は、初めて税理士会の飲み会に参加してきました。

 遅い・・・。反省しております。

 地域の消防団や学校行事・地域行事ボランティア参加率は相当高いと思うのですが、士業会合へはほとんど参加してきませんでした。

 猛反省しております。

 

 さて、今日は時間を管理することについて、書きたいと思います。

 私は、クラウド会計ソフトで時間管理を行うことを推奨しております。

 

 具体的には、特別損益の部に時間管理勘定という勘定をつくります。

 例えば、

 事業承継業務時間  1時間 / 時間管理勘定 1時間

 顧問先訪問時間   2時間 / 時間管理勘定 2時間

 銀行営業時間    1時間 / 時間管理勘定 1時間

 時間管理勘定    3時間 / 事業承継業務請求済み時間 3時間

 といった具合に仕訳を切ります。

 

(時間管理勘定と各時間勘定はいずれも特別損益に属するため相殺されて、各段階損益・最終損益には影響を及ぼしません。)

 

 すると、各月の試算表に、当期損益と稼働時間が表示されます。

 1時間当たり、いくらの利益を上げているかが分かるというシステムです。

 

 1年近く続けてみると会社経営のいろいろな側面が見えてきます。

 

 私の場合、面白いことが分かりました。

 

 顧問先にかけている時間がものすごく多いのです。

 1クライアントあたり、25時間/月です。

 えっ!1クライアントあたり3営業日も・・・。反省です。

 

 必ず、月2回は訪問しておりますし、訪問したら、必ず半日は滞在するようにしています。

 そして、訪問前には必ず事前に資料準備もさせてもらっているので時間数は増加していきます。

 記帳代行にはほとんど時間をかけていないので、ほぼ付加価値業務時間といって良いでしょう。

 

 経営者としての自分としては反省しきりです。

 しかし、このスタイルを変えようとは全く思っていません。

 

 25歳にこの業界に入ってから、一貫して、記帳代行には時間をかけず、付加価値業務に徹することをテーマにやってきました。この方法論を信じています。

 

 しかし、1クライアントあたり3営業日はかけすぎです。

 税理士事務所勤務時代は、ほぼ眠る時間もありませんでした。

 クライアント30件✖3営業=90営業時間ですものね・・・。これは無理です。

 

 現在、金田会計は意図的にクライアント数を限定させていただき、1クライアントあたりの業務時間を長くさせてもらっております。

 

 お客様のために金田会計はあるので、このスタイルだけは崩さずに行きたいと思います。

 

執筆:公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田充弘