給与が毎日コンビニでおろせたら

最近、連日の夜泣きと闘っております。

サラリーマン時代に生れた上の子たちとは違い、この度は、自営業者として生まれた子。

夜でも昼でも仕事中でも、私が家にいる間は、泣き始めれば対応しなければなりません。

妻は「サラリーマンの子育て参加なんて、たいしたことなかったでしょ~。今回はあなたがいて助かるわ~。」と言っています。

サラリーマンって何だろうか、自分で仕事をはじめて分かることもあります。

 

サラリーマン時代も、相対的には子育て参加しているつもりでしたが。

絶対的な子供との交流時間は不足していたということでしょう。

知らないことがまた一つ。知れました。

 

さて、今朝の日経新聞に3つの面白い記事がありました。

 

(6月11日日経新聞15面参照させていただきます。日経新聞、毎日、読まさせていただいております。面白いです。皆さんもぜひ。)

まずは、アルバイトさん達の給与が毎日コンビニATMで受け取れるようになるかも・・・?という記事でした。

働いた直後にアプリを操作すると、ATMで即座にアルバイト代が出金できるシステムを導入する外食産業が現れているようです。人材を引き留める狙いがあるようです。

 

会計士としては、少々不安も。これで金銭感覚の維持ができるでしょうか。

日銭を稼ぐ状態は金銭管理には良くありません。前貸しを頼む従業員に良好な従業員はいない?

とも言われています。

 

雑談ですが、金銭管理には、予算管理が望ましいのかなと思います。

例えば、1月30.5日で受け取れる給与で、35日生活する努力をするという予算をたてると、年間で60日分(35日-30日の12か月分)の貯金が貯まります。

(この程度の予算管理でも十分です。)

気軽に2ヶ月分の貯金を貯める方法として一時流行りました。

予算をたてると、達成意欲からか、不思議と行動が変わってくるものです。

 

5日分の生活費を生み出すには自制心が求められます。

昔はジップロックにお金を入れて、それ以上使わないようにするといった方法が自制する方法が流行っていました。

今では、携帯に家計簿アプリを入れて、月末の収支予想を見るといった方法が有効でしょう。

 

毎日、気軽にお金が引き出せたら・・・お金はたまらないのではないかな?と思います。どうでしょう?

 

(6月12日1面参照させていただきます。)

次は、小売・外食大手の店舗数が減少・頭打ちになっているというニュースです。

つい最近まで、新規出店で売上を伸ばす、既存店売り上げはどうしても頭打ちになるから・・・成長のためには出店!といっていたような気がしましたが、時代はあっという間に変わっていたようです。

実店舗からECへ。

そうなると買い物難民が生じるかも?という記事でした。

対策としてのコンパクトシティの推進という言葉も載っていましたが、20年以上前に大学で学んだ理論が、今も未達成ということに、少々、寂しさも覚えました。

変わるものと、変わらない理論としてはあるけれど達成されないもの、未来はどのようにつくっていくべきでしょうか。

 

(6月11日13面参照させていただきます。)

最後は、損益管理の話です。

年間250台の製品を出荷する企業が、1台1台の製品営業時に1台1台の損益計算書を作成しているという記事でした。

1台1台の損益が受注前にほぼ確定しているため、営業担当者に最低受注額を示し、それ以上の契約には裁量を与えるなどといったプラスの効果も生んでいるようです。営業利益/売上高=21%もあるそうです。

管理は利益を作るというのは本当でしょう。

 

ただ、この1台当たり利益管理は、極々小さな中小零細企業においても難しい話ではありません。

当事務所では、会計システムにちょっとしたエッセンスを食わることでこれを可能にする工夫をしています。

受注別に会計システムの摘要欄にタグをつけてみたり、標準原価を設定してみたり、間接費に配賦率を設定したり、製造数・所有在庫数を市販の会計システム上で管理してみたり・・・・という小さな工夫でお客様とのコミュニケーションは格段に効果的になります。

皆さんも、詳細な利益管理はじめてみられませんか?

 

では、今日の雑談は、ここまでとさせていただきます。

 

執筆:公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田充弘