標準原価計算について~ラッシーを題材に~

息子が学校の授業でラッシーをならったとのことで、今朝はラッシーをいただきました。

下の娘は酸っぱいなあという顔をして、すぐに飲むのをやめました。

息子は、うまいのになあと娘の分まで飲んで満足そうでした。

 

ところで、最近、どんな中小企業にも管理会計・原価計算を導入する!ということを目標に行動しています。

 

ラッシー一つをとっても、原価計算は可能です。

そして、ラッシーを作るか否かの意思決定も会計的に実行することは可能です。

 

息子により教えられた作り方

【材料】コップ4杯分

 ヨーグルト250g、牛乳450ml、砂糖or蜂蜜 適量

【作り方】

 ①全ての材料を混ぜ合わせます。

 ②しっかり、混ぜ、冷蔵庫で冷やします。

 ③砂糖or蜂蜜を入れて飲みましょう。

 

これを実際原価計算で計算すると

 

ヨーグルト 半額150円/400g*250g = 94円

牛乳    183円/1ℓ*450ml      = 82円

蜂蜜    1000円/500g*5g    =  10円

人件費   息子100円*1.2★*15分      =     30円

合計                  216円

216円/4杯=1杯54円

 

★人件費を配賦基準にして、電気代等を配賦していると見做して、1.2倍しています。

 

しかし、実際原価では、半額のヨーグルトが手に入らない場合、息子ではなく、親が作成する場合には、原価にぶれが生じてしまい、意思決定に有用ではありません。

 

そこで、標準原価に置き換えます。

 

ヨーグルト 予定単価300円/400g*250g     =   187円

牛乳    予定単価183円/1ℓ*450ml      = 82円

蜂蜜    予定単価1000円/500g*5g    =  10円

人件費   予定単価親5000円*1.2★*15分       = 1500円

合計                                    1779円

1779円/4杯=1杯444円

 

あーやっぱりお店で飲むくらいの額になるんだなあ・・・・と思います。

 

人件費の予定単価5000円が高いと感じた方は

給与と1時間当たり売上高の関係性も考えてみませんか?

ぜひ。

 

執筆:公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田充弘