失業中の息子に住宅ローンの返済資金を贈与したいと思います。贈与税がかかりますか?

本日、実家から、みかんが一箱送られてきました。

学生時代を思い出しました。

大学の学生寮にはスチームと呼ばれる蒸気暖房があり、このスチーム付近に実家から送られてきたミカンをおいたら、あっという間に傷んでしまって・・・。

同部屋の友人から臭いと怒られたのでした。

 

さて、腐る前にゼリーにしてみました。

子供にみかんを5個むかせて、3個はむき身に、2個はみかんジュースにして、ゼリーを作りました。

うまかったです。

 

Q:コロナで失業した息子から住宅ローンの返済を助けてくれ・・・と頼まれています。贈与税がかかりますか?

 

A:贈与税がかかります。

扶養親族間で、学費・生活費・医療費等に使用される金品の贈与は非課税ですが、これには借入金の返済は含まれません。

 

工夫として、

贈与対象の合理的な変更を行うことをお勧めします。

皆様の心の中では、住宅ローンの返済を支援しているという目的があっても、合理的な範囲で別の目的を設定しましょう。

例えば、学費・医療費・食費等の生活費の送金は非課税です。

住宅ローンの返済から、「お孫様の学校の学費、給食費、塾代、習い事代金、息子様ご家族の水道代・電気代・ガス代・食費」に送金対象を変更しましょう。

 

贈与対象次第で課税関係は変わってきます。

 

お金の流れにはご注意を!

預金通帳上で「目的どおりの支出に対して支援が行われた」という事実を明確に表現しましょう。

 

理想としては、学費にターゲットを絞るならば、新しい孫の預金通帳をつくり、この預金通帳に学費・習い事の口座振替を設定してください。

その口座に、年1回か年2回、祖父母様から学費を送金してもらってください。

 

生活費にターゲットを絞るならば、新しい預金通帳をつくり、クレジットカードの支払いを設定します。

このクレジットカードで食費、水道代、ガス代、電気代を決済します。

それ以外にはこのクレジットカードは使いません。

そして、この金額に足りる額を送金してください。

 

目的を合理的に変更して無駄な贈与税を払わないように工夫してくださいね。

 

本日のまとめ

非課税になる項目を選んで贈与しましょう。

 

執筆 公認会計士・米国公認会計士・税理士 金田 充弘